凪スピリッツ

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2012/02/21 おれのマブダチ!(ちょっと感傷的なので気分でない方はパスしてください) カテゴリー:

えっと僕の大好きな友人の話。

まったく考え方とか、生き方とか違った奴だった。

最初にあったのはもう10年前になるかな。

仕事の先輩の古賀さんから電話は入った。

「生田?お願いがあるんだけど。俺と同級の奴で仕事頑張ってるやつがおるんよ。ちょっと話聞いてくれない?」

って話を聞くと仕事ではなくスキーの板を貸してくれ的なことだった。

数か月後。東京出店がフィーバーする中で彼も僕と同じ東京の職場にやってきた。

僕とは違ってすっごく几帳面。細かいこともいろいろとできる奴だった。

人付き合いはあまり得意ではなかったけれど、それでも「仕事」とつくと頑張った。

時々がんばりすぎて二人でへまをやらかすこと沢山。

僕が先に会社を辞めた。

毎日のようにじゃれあった、つるさんだったけど。

僕が会社を辞める時に言った言葉「上司が輝かねば部下は輝かん」
彼はこういった。「どんなことをしてでも上を目指す」
行く先は違えども、腹にすえた志の強さは、彼も僕も強烈だった。
二人の言葉にはそれがみなぎっていた。

僕が独立をしてから散々応援してくれたのが彼や、今うちでがんばっている園田だ。
とてもとても励みになったし、いつか恩返しをしたいと思っていた。
園田はタイミングよく会社を辞めたのでさくっと手伝ってくれと。快諾して遠路来てもらった。
それがなければ今の香港はなかったように思う。香港のみなさん、豚王があるのも園田の決断のおかげです。
彼の家族は福岡だから本当に苦労かけている。その分僕の責任も感じている。

話を戻そう。彼の話だ。
ちょうどキャナルを出店したころに彼は会社をやめたのだ。
結婚もして幸せそうに、僕は何度か彼にアポを入れたけどなかなか会ってもらえなかった。
今思えば先の言葉を交わしあった仲間だ。あいつなりの見栄もあったのかもしれない。
3ヶ月に一度は電話でお互いの近況を話した。
僕は彼のがんこなところ。すっごく好きだ。ぜんぜん性格違うけど。

人にはいろんな面がある。一部だけをみて全部否定するのは好ましくない。

人間の可能性をなくすほど、もったいないことはない。

じゃーそれってどうやって見限るのか?
つまるところ、そいつが好きかどうかしかない。
人間を区別するのか?といわれそうだけど。素直にうんと答えよう。正直に。

香港に来てぶっとぶぐらいのお客様が並んだ。
本当にうれしくて、うれしくて。。。。。。

香港に来る3ヶ月前にそう、キャナルに彼が食べに来てくれた時である。
凪に来てくれないか?と初めて話をした。
あいつはたぶんうれしく思っていたはずだ。
またこのバカと仕事できるんかーっと。
でも結果「考えさせてくれ」っとの返事。働くことはなかった。
僕はそれでも機会があれば言っていこうと思ってた。

香港の成功を彼に伝えるために電話をかけた。
コールもならない。留守電になる。
そんな月が数回続いた。

香港も忙しくなり二号店の準備。
そのためにスタッフを補充したりなんたり。

あっという間に時間が過ぎた。
そして3月11日。
あの震災が起こる。もうめまぐるしく過ぎ去った。
3ヶ月近く、僕は震災の対応で宮城県にいた。
旧友を懐かしむ暇もなく、炊き出ししまくっていた。すこしでも腹を埋めてほしくて。

ある日の昼過ぎ。あの懐かし先輩の電話だった。
「おー生田久しぶり」
先輩は僕の上司で今は福岡でラーメン屋で働いている。
そんな先輩から珍しい。

「先輩震災大丈夫っすか?」そんなたわいもない会話をしていた。

先輩から「生田に聞きたいことがある。二ヶ月前の話なんだけど。俺と同級で昔〇〇って会社にいた北九州の人が自殺したらしい。誰だか知らない?」

僕は一瞬止まってしまった。

もと〇〇の会社で働いて、電話がつながらない人は、一人しかいなかったからだ。

急いで彼と共通の友人に連絡をとった。聞けば2ヶ月前のことだと。

被災地で散々いろいろなものを感じてきたが、さすがにショックだった。

丁度今月は彼がなくなって1年が経過した。

奥さんからは以前沢山の彼の写真を送ってくれた。本当にいい人だ。
あとでわかったが僕のライブドアのブログのアドレスから彼が亡くなったことを伝えてくれた。
命日は2月18日。なくなる1ヶ月前の写真はもうアホそのもの元気な笑顔だった。

一度しかお墓前りに行けていないが、いつも彼を想っている。
いろいろなことを教えてくれた。

本当にまったく価値観の違うやつだった。
そんな彼だからこそ、僕は成長したのだと思う。君と出会えて本当に感謝している。

僕は会社の運営を通じて、このようなことにならない社会に少しでも貢献できたらといつも思う。

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